猫は縄張りを持って生活をしています。それまでは母猫と一緒に生活をしていた子猫でも、成長するとともに縄張りを追い出されてしまうことがあります。
縄張りを追い出された子猫は、最初は必死に母猫のもとに戻ろうとしますが、母猫はそれを許しません。
では、子猫がそれまで生活していた縄張りから追い出されてしまうのは一体どうしてなのでしょうか。
猫の縄張りの仕組みや生活の様子を知ることで、猫の社会について知りましょう。
人間の世界と同じように、猫には猫の社会があります。自然界での仕組みを知ることで、猫たちの生活を見守ってあげましょう。
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子猫が母猫に縄張りを追い出された理由
猫は縄張りを作るということを知っている方は多いと思います。ですが、どうして縄張りをつくるのかということは知らない方が多いのではないでしょうか。
また、母猫は子猫がある程度成長すると縄張りを追い出すといいます。どうして自分の子供を縄張りから追い出してしまうのでしょうか。
猫が縄張りを作るのは生きていくため
猫はネズミなどの小動物を食べて生きています。1匹の猫が生きていくためにはある程度の餌の数が必要になりますよね。この生きるために必要な餌の数を確保するために縄張りが存在しているのです。
自分の子供でも同じ縄張りに猫がいればそれだけ食べ物が必要になりますよね。そうなれば食べ物も半分に減ってしまうのです。
このようなことにならないために、自分で生きていけるくらい大きく成長したら、子供を縄張りから追い出すのです。
また血縁の近い猫同士の間に生まれる猫は、奇形と呼ばれる異常を持って生まれることが多いです。このようなことを避けるために、オス猫は特に親とは遠く離れた場所に縄張りを作ると言われています。
縄張りを追い出された猫もいれば追い出されない猫もいる
母猫が子猫を追い出すのは、食べ物を確保するため。また、近親相姦を防ぐためですが、食べ物の心配がなく、近親相姦の心配のないメスの子猫の場合は縄張りから追い出さない場合もあるそうです。
餌を人間からもらえる場合や、獲物がたくさんいるなど、生きていくのに十分な量の食料がある場合は、それよりもメリットのあることを優先させるのです。
メスの子猫を追い出さずに残すことによって子育てを手伝ってもらえます。このようなメリットがある場合や、追い出す理由がない場合は、母猫が子猫を縄張りから追い出すことはなく、一緒に生活していくのです。
縄張りを追い出された子猫の生活
縄張りを追い出された子猫は、自分で食料を確保して生きていかなければいけません。
メス猫は自分の食料が確保できる範囲を縄張りとして決めるのですが、オス猫の場合は食料よりも繁殖のためにメスの存在によって場所を決めていると考えられています。
縄張りを作るときには自分の匂いを残すためにスプレーと言われる尿を撒き散らします。匂いを付けることによってここは自分の縄張りだと言うことを知らせるのです。
子猫が縄張りを作る時には、母猫の縄張りからそこまで離れていない場所に作る場合が多いといいます。
ですが、やはり近親相姦を防ぐために同じ縄張りの中では生活しないように本能的に気をつけて過ごしているのです。
母猫に縄張りを追い出された子猫は、少し離れた場所まで行き、ついた場所で十分な食料が得られる場所かどうかで縄張りを作っていくのです。
猫の縄張りの範囲
外で暮らしている猫の縄張りの範囲がどのくらいのものなのか知っていますか。
猫の縄張りは、広い場合半径500m程と言われています。
とても広い範囲ですよね。ですが、猫が生きていくために必要な食料を確保するためにはこのくらいの範囲が必要になるのです。
人間に餌を貰えるなどの環境の場合は、半径50mほどの範囲でも生活していくことができると思いますが、自分で餌を確保して生活していく猫にはとても広い範囲の縄張りが必要になるのです。
また、子孫を残すために大きな縄張りが必要になります。そのために少しづつ縄張りを広げていくと言われています。
子猫は母猫に縄張りを追い出されてもこのように本能で生きていくのです。
猫の縄張りについて
子猫は母猫に縄張りを追い出されても、食料を確保できるように、子孫を残せるようにと自分で縄張りを作って生活していきます。
そして、気になるのが自分の縄張りに他の猫がいた場合ではないでしょうか。
もし、自分の縄張りに他の猫がいて遭遇してしまった場合、すぐに喧嘩になるのではないかと考える方も多いと思いますが、相手の猫によるのです。
もし、同じ縄張り内で生活している知っている猫の場合は喧嘩にはならずに、お互いに匂いを嗅ぎ合ったりして挨拶をして普通に生活に戻ります。
ですが、もし知らない猫の場合は、喧嘩になります。喧嘩に負けたほうの猫はその縄張りから出ていくというのが猫のルールなので、負けた場合は他で縄張りを作ることになります。
猫の縄張りにはボスが存在しているのでその猫と仲良くなるか、その猫との縄張り争いに勝たなくては安心して縄張りで生活はしていくことができないのです。
このように縄張りを強く意識し争いをするのはオスの猫に多いのですが、メス猫だから絶対にしないというわけではありません。
メス猫の場合は子供のいる期間にだけこのような争いをするといいます。出産した猫は神経がとても過敏になっているので、子供に近づくことは絶対に許しません。なので、自分の縄張りの中にいる猫でも絶対に近づかないように喧嘩をします。
このように、猫には縄張りが存在し、縄張りがあるということは喧嘩が起こることも当たり前なのです。
猫にはこのような理由があって縄張りがあるということがわかったと思います。子猫は母猫に縄張りから追い出されてしまっても本能で縄張りをつくり生活していくのです。