メダカを屋外で飼育している人にとって気になることといえば、悪天候時の雨対策ですよね。飼育容器の中に雨水が入って溢れてしまうと、メダカが外に投げ出されてしまう危険性もあります。水質の変化や水温も気になりますよね。
屋外飼育のメダカの雨対策としては、一体どんなことを行えば良いのでしょうか。効果的な対策方法を知って、上手にメダカを飼育しましょう。
そこで今回は、屋外飼育のメダカの雨対策についてお伝えします。
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屋外飼育のメダカの雨対策にはスダレが便利
東北以南ではメダカは屋外でも飼育できる
メダカは日本の水田などに自然に棲息している淡水魚なので、東北よりも南であれば特に問題なく屋外飼育が可能です。
屋外で飼育している方は、スレイン鉢などの大きな容器に水を張って、水草などと一緒に飼育していることが多いと思います。
四季の変化を受けながら、植物や水の中の生態系が成長して、月日を重ねるほどに自然な景観が増していくのが魅力ですよね。
水槽での飼育に比べるとあまりお世話することのない屋外飼育ですが、雨には注意が必要です。
雨の量が多いとメダカが溢れ出てしまう
雨が降ると減っていた水を補充できるというメリットがあります。
しかし、雨水が多すぎると飼育容器から水が溢れ出し、メダカが流出してしまう恐れがあるのです。
雨水で水を上手に補充する方法はいくつかありますが、私がおすすめするのはスダレです。
最近では安価で手に入りやすいですよね。
使い方も簡単です。
飼育容器に雨除けとしてかぶせるだけです。
雨の強さや量によって、容器全体を覆ったり、半分だけに被せることも出来ます。
また、折りたたんで2重にすると雨が通りにくくなるので、調整しやすいという点もおすすめの理由です。
メダカを屋外で飼育しているときの雨対策にはタオルや布も使えます
メダカを屋外で飼育している時の雨対策に、スダレをご紹介しましたが、他のものでも対策することが出来ます。
最も簡単なのはタオルです。
自宅にある古くなってしまったタオルで充分ですが、穴が空いていると雨除けの意味がなくなってしまいます。
使い方はタオルを飼育容器の縁にかけるだけです。
毛細管現象で水を水槽の外に染み出します。大抵の雨は問題ないでしょう。
タオルだけではなく、布でも同じ様な効果を得ることが出来ますから、古くなってしまったTシャツなどを活用するのもおすすめです。
タオルや布が良い点は、洗濯ハサミなどで飼育容器に簡単に固定できる点です。
簡単な方法ですが、見た目があまり良くないのがデメリットです。
素敵なデザインのタオルや布を使えば、オシャレに見せることが出来るかもしれませんね。
メダカを屋外飼育するときはメダカを守るためにも雨対策を
メダカの屋外飼育では、水槽よりもお世話が少ないというメリットがあります。
飼育容器に土や水生植物を植えていると、自然な生態系が出来てきますから、水換えの頻度も少なく、餌をやり忘れたとしてもプランクトンなどを食べて、メダカは元気に過ごしていることでしょう。
屋外飼育で飼育者が最も気をつけるのは「雨」ではないでしょうか。
雨水で飼育容器の水量が増えて溢れ出してしまうと、メダカも一緒に外に流れ出てしまう危険があるからです。
メダカの流出を防ぐためには雨対策が必要
てっとり早いのは雨が入らないように、容器に蓋をしてしまうことですが、ずっとそのままでは太陽光も遮られてしまので、植物は光合成が出来なくなってしまい、せっかく出来上がってきた生態系が崩れてしまいます。
そのため、雨が降っている間だけ蓋をして雨を凌ぐという方法が一般的です。
これまでご紹介したスダレやタオルなども、一時雨を凌ぐための対策法です。
さらに雨対策として、もっともおすすめなのは飼育容器の側面に穴をあける方法です。
一定量まで水が増えたら、その穴から自然に排水されるような仕組みを作ってみましょう。
大事なポイントは、排水用の穴からメダカが流れ出ないように、目の細かい網を貼ったり、スポンジをつめたりすることです。
こういった工夫を容器に施しておくと、より自然に近い状態での飼育をすることが出来ます。
排水が間に合わないほどの大雨の場合にだけ、スダレなどで屋根を作ると良いでしょう。
雨が降った時水温や水質の変化にも注意を
メダカの屋外飼育は水温に注意
雨が降った時には、水量の増加にもっとも気を取られると思いますが、それ以外にも注意しなくてはいけないことがあります。
雨水が飼育容器の中に入ると、水温が下がってしまいます。
急激に水温が下がると、メダカはショック症状を起こす場合もあるのです。
水槽での飼育の場合には、2~4℃程度水温を変化させるだけでも数日かけて行います。
水温の変化が時間単位で行われると、メダカの体がついていけないのです。
水温の変化は気にかけてあげたいポイントです。
屋外水槽の水質の変化にも注意
メダカの好む水質は弱酸性から弱アルカリ性を好むと言われています。
しかし、雨水は都市化の影響などで酸性に傾きがちです。
飼育容器内のpHが急激に傾いてしまうような雨水なら、あまり飼育容器に入れない方が良いでしょう。
pHが急激に変化すると、個体によっては肌が荒れたり、充血してしまうのです。
そこから菌に感染するということもありえます。
メダカの屋外で雨が降ったら酸性雨に注意を
メダカを屋外飼育している場合には、「雨」が降るといくつか注意しなくてはいけない点があることをご説明しました。
時代によっては、メダカの屋外飼育で水質を気にする必要が無い時もあったでしょう。
しかし近年では「酸性雨」という言葉を耳にしますよね。
酸性雨は、人間活動などによって生み出された酸性物質が雨や雪、霧などに溶け込んで通常よりも強い酸性を示す現象です。
酸性雨は河川や土壌を酸性化するので生態系にも悪影響を与えています。
他にもコンクリートを溶かしたり、金属に錆を発生させたりする被害を与えます。
河川などに比べて水の流れのない飼育容器では、酸性雨の影響が大きいことでしょう。
雨水が飼育容器に入った後には、pHを図って確認するのがおすすめです。
飼育水を雨水で補充するデメリットが気になるなら
メダカを屋外飼育している時に、最も気をつけなくてはいけないのが「雨」でしょう。
これまでご紹介した方法なら、大抵の雨を凌ぐことが出来ます。
雨で最も注意したいのは、飼育容器の水量が増えることによって、メダカが流出してしまうことですよね。
また、水温や水質の変化にも気をつけなくてはいけません。
冒頭、雨水のメリットは不足してしまった水を補充出来る点だとお話しましたが、雨水での補充は水質変化などのデメリットもあります。
そのため、飼育水に雨水を入れた場合には、pHを図って管理する必要が出てきます。
そういった管理が面倒だったり、やはり雨水のデメリットが気になってしまうという人もいますよね?
それなら、雨水を完全にシャットアウトするのがおすすめです。
最も簡単なのはビニールを被せる方法です。
ゴミ袋を裂いたものでも雨を遮ることはできます。
ビニールを使う場合には風に注意しましょう。
飛ばされさ無いように、しっかりと飼育容器に固定してください。
時間や費用に余裕があるなら、雨の日用の蓋を作成するのもおすすめです。