結婚はしたくないけど、子供はほしい…そう考えた場合に浮かぶのが「里親制度」かもしれません。
しかし、独身女性でも里親になることはできるのか、気になるところではないでしょうか。
今回は里親になるまでの手順や里親になるための条件について説明します。安定した収入があれば、独身女性でも里親になることは可能です。
また、いつまで子どもを育てるのかなど里親に関する素朴な疑問にもお答えします。しっかりと理解してから里親制度に登録するようにしましょう。
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独身女性が里親として子供を育てるまでの手順について
里親として子供を迎えるにあたっては、里親としてふさわしいかどうかの審査などを行う必要があります。一般的な里親と登録までの流れを見てみましょう。
- 児童相談所などに相談する
最寄りの児童相談所もしくは里親支援機関にて、里親制度についての詳細な説明を受けたのちに、里親になるための資格要件を満たしているかどうかの確認とともに、里親としての適性も判断されます。 - 養育里親研修を受講後、申請をする
里親としての要件を満たしていると判断された場合は、次に研修を受けることになります。研修修了証が発行されたら、ここで児童相談所に申請することになります。 - 審議と認定を経て里親登録される
都道府県知事もしくは指定都市市長からの依頼を受け、児童福祉審議会が里親としての適性を改めて審議し、その回答を受けて里親認定の可否を行い、里親登録となります。 - 面会や交流を重ねて、委託される
子供と直接交流を重ね、やがて双方の同意を得て晴れて里親となります。
独身でも里親として不利になることはありません
このようにさまざまな手順を経て、無事に里親登録されるわけですが、里親になれる条件は意外と難しいものではありません。年齢や収入などの条件はあるものの、そこまで厳しい条件があるわけではないようです。
里親登録の基本条件
- 基本的に25歳以上(上限あり)
- 子育て経験は不問
- 年収に関しての規定はとくになし(ただし生活保護世帯や自己破産経験者等の例外あり)
年齢に関して言えば、子供を育てるうえである程度の制限があるのはわかりますが、収入面に関して言えば、子供を養育していくだけの安定した収入があれば、そこまで細かい規定はありません。
よく、「独身者は里親になれない」という話を耳にしますが、実際には収入面での心配がなく、仕事中に子供を預けられる環境が整うのであれば、独身でも里親登録することは可能です。独身か否かによって、里親登録に不利になるということはないのです。
里親制度に登録した場合の子供の希望について
子供を預かって里親として育てていくわけですから、できることなら自分の好みに近い子供を選びたいという気持ちもよく理解できますが、犬や猫の譲渡会と同じように、実際に大勢いる中から好みの子供を選ぶということはできません。
ですが、ある程度の希望を出すことはできます。あくまでも希望なので、希望通りにすべて通るというわけではありません。お住まいの地域によって違いもありますが、男の子か女の子かであるとか、ある程度の子供の年齢を希望することは可能です。
また、身体的な条件として、障害児や外国人の子供の受け入れが可能であるかどうかも事前に選択することができる場合が多いようです。
もちろん希望条件が多ければ多いほど、里親になれる確率は低くなっていきます。
母親が子供を授かった時、「どんな子供が欲しいか」よりもまずは「無事に生まれて欲しい」と強く願うものです。実の子供であろうが里親として迎え入れた子供であろうが愛情を持って育てられること、これが里親としての一番の適性ではないでしょうか?
里親として子供を育てるための里親研修の内容について
ここでは里親研修の内容を簡単にご紹介します。
里親研修には、里親として子供を育てることを希望した人を対象として行われる「基礎研修」と、基礎研修を受講して里親制度の概要を理解してから受講する「認定前研修」があります。それぞれ研修とは別に児童福祉施設においての見学及び実習も行われます。
- 基礎研修
基礎研修は里親制度の役割を十分に理解し、里親に出される子供たちの状況や、里親としてのあり方を学びます。実際に里親となった方たちの体験談を通して、里親に求められるものを理解し、子育てについての学びを深めることを目的として行われます。 - 認定前研修
実際に子供を養育するにあたって身につけておきたい知識や、関係機関との連携などについて学びます。子供が成長する上での心と身体の発達についてや、実の親との関わり方についてなど、多岐に渡り学んでいきます。
子育ての経験のない世帯や独身の方にとっては、里親研修を通して養育することへの知識を深めることで、子供を育てる心構えを養う貴重な機会となるでしょう。
独身女性が里親になるまでの疑問にお答えします
- 里親として子供を預かる期間は?
里親のもとに預けられる子供たちの家庭環境はさまざまです。すでに親を亡くして施設で生活している場合であれば、その後に養子として迎え入れるといったケースもありますが、何らかの事情で実の親には育ててもらえない場合は、一定期間だけ預かるケースもあります。 - 金銭面でのサポ-トは?
お住まいの地域によって金額は異なりますが、月々の里親手当の他に、生活費や教育費などが支給されます。 - 子供部屋は必要?
子供の年齢や性別に合わせて、可能であれば必要に応じて個室を用意するといった配慮も必要となります。 - 里親登録後、すぐに里親になれるのか?
里親を必要としている子供がいるかどうかのタイミングによります。子供を受け入れるにあたっての希望が多いほど、委託されるまでの期間は長くなる可能性が高いので、登録前によく考える必要があります。
子供に恵まれなかったご夫婦や、すでに子育てが一段落した方、さらには同性カップルや独身の方など、里親を希望される背景はさまざまです。里親制度を通して子供を育てることで、自分たちも親として成長する機会を得ることができるのは、とても幸せなことではないでしょうか?
どうぞ子供たちと真正面から向き合って、存分に愛情を注いであげてくださいね。