犬が飼い主を守る。
忠誠心を示す。
飼い主に命を守ってもらった。
など、犬は人間のパートナーとよく、聞きますよね。
忠犬ハチ公然りです。
飼い主に限らず、犬には『守る』という習性があります。
この犬に備わっている『守る』という習性をしっかりと知れば、犬が飼い主を守るような行動を理解することができるでしょう。
今回は、犬が飼い主を守ると言われている『守る』習性と、その習性が飼い主を守ったエピソードなどをご紹介いたします。
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犬の習性、飼い主を『守る』について
犬をペットとして飼ううえでは、犬が持っている「飼い主を守る」と言う習性についても知っておく必要があります。そもそも犬が守る対象となるのは、けっして飼い主だけではありません。犬が行う「守る」という行為は、本来備わっている防衛本能の他にも、大切なものを取られたくないという独占欲や嫉妬心が深く関わってくるようです。
もちろん犬以外にも、大切なもの(家族)を守りたいという行動を起こす動物はたくさんいますので、それ自体はとくに珍しい習性ではないと思いますが、犬の場合はその守る対象が、家族などの身近なものだけではないということです。
犬が守る(執着する)対象となりやすいもの
飼い主や赤ちゃんなどの他にも、お気に入りのオモチャやおやつ、普段自分が使っている毛布など、さまざまなものがあります。それらに自分以外が近付こうとした時などに、相手を威嚇したり攻撃的な態度を見せることで、大切なものを守っているのでしょう。
犬と飼い主の信頼関係は確立されているのかをチェックする
犬が自分の飼い主に対しても同様に、大切なものを取られまいと威嚇したりしてくる際には、犬と飼い主との間にきちんと信頼関係が築かれているかどうかを確認しておきましょう。犬をペットとして家族同様にかわいがっているとしても、飼い主との間にはしっかりとした主従関係が必要となりますので、そのへんは曖昧にせずに躾なければなりません。
犬と飼い主との信頼関係を確認するために
まずはお互いの主従関係を理解しているかを確かめる方法を試してみてください。
- 名前を呼んだらすぐに飼い主の元に来るか
- 嫌がらずに体を触らせてくれるか
- 指示にきちんと反応するか
遊んでいる最中でも、飼い主が呼んだら犬が一度ですぐに来る場合は、自分よりも飼い主が上であるということを理解している可能性が高いです。
また、犬は信頼していない相手に体を触られるのを極端に嫌います。とくに頭や体だけでなく、口元や足先などはあまり触られたくない場所なので、どこを触っても嫌がらないかどうかを見てみます。仰向けにしてお腹を触らせてくれるかどうかも重要です。
犬が飼い主を守る・守った!感動エピソード
犬が飼い主の危機を救ったというニュースを耳にしたことがある方も多いかと思いますが、犬が自分の身を呈して飼い主を守ったというエピソードをいくつかご紹介します。
まずは、寒い時期に車で遭難した飼い主とその孫を、飼い犬であるラブラドールレトリバーが救ったというお話です。車が故障して動かなくなり、車中で一夜を過ごすことになった彼らは、朝まで飼い犬に寄り添って暖を取り、厳しい寒さをしのいで事なきを得ました。犬は自分も不安な中で、まだ小さなお孫さんの頬を舐めながら、必死に励ましていたそうです。
他にも、散歩中に飼い主が突然心筋梗塞の発作を起こして倒れ込んでしまった際に、大声で吠え続けて助けを呼んだり、助けを呼びに犬が自ら自宅まで走って戻ってきたというエピソードなどもあるように、自分が信頼できる飼い主に対しては、命がけで守ってくれる心強い一面もあるようです。
犬は飼い主の健康も守ると言われている
飼い主から見れば犬は自分の飼い犬ではありますが、犬から見た飼い主は自分の大切な「モノ」として、守るべき存在だという認識が強いようです。自分のモノ=独占欲も強く、例えば飼い主の足元に座っている犬は、一見すると飼い主に従順な姿勢を見せているようですが、実は飼い主の足元にくっついて座ることで、自分のニオイを足元につけていわゆるマーキングをしているのと同じつもりになっているのだとか。
犬には、大切な飼い主の体調の異変を察知する能力がある
いつも元気に飛びついてお散歩をせがんでくる犬も、飼い主の体調がなんだかすぐれなくて横になっている時は、おとなしくそっと側に寄り添ってくれたりするものです。
他にも、犬はそのすぐれた嗅覚で、人間にはわからないレベルの病気による異変を嗅ぎ取ることができると考えられています。また、飼い主のてんかん発作の兆候を事前に察知して、発作が起きる前に安全な場所へ誘導するといった能力のある犬もあるほどです。
去勢してしまったオス犬でも飼い主を守れるのか
人間の男の子と同じように、犬の男の子は元気いっぱいでパワーがあって動き回るので、一緒になって遊んでいると、時に飼い主のほうが疲れてヘトヘトになってしまうこともありますよね。さらに、甘えん坊で寂しがりやな子が多いのも、人間の男の子と同じで実に可愛らしいものです。
オス犬がマウンティングをする意味を理解することはとても重要
子孫を残したいという本能が働くというのはもちろんのこと、自分の方が上であるとう存在をアピールしたり、単純にストレス発散の意味で行われることもあるようです。
また、飼い主の足を掴んでマウンティングしてくる場合には、飼い主の気を引いてかまってもらいたいという欲求の現れでもあるのだとか。
多頭飼いや外で飼っている犬に対して、去勢手術を行うことがあります。去勢手術をする本来の目的としては、生殖器系に関連した病気を予防することにありますが、それまで攻撃的だった犬が、穏やかな性格に変わったという話を耳にすることがあります。
確かに手術によって性格が変わる犬もいますが、やはり飼い主を守るという犬本来の習性に関してはそのまま残ることが多いようです。それは時に厄介なこともありますが、飼い主を守ってくれる頼もしい存在として、ともに歳を重ねていきたいものですね。