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本の修理を糸綴じで!色々な本を糸綴じで修理してみよう

長年愛用していた本がボロボロのなってしまった経験ありますよね。子供の頃から大好きだった絵本。背表紙の汚れが目立つだけではなく、ページが剥がれてきてしまうことも。

こうなると仕方なく手放してしまったり、思い出として箱の中にしまったきりになることも少なくはありません。

実は本の修理は自分でも可能です。糸綴じといった修理方法を使えば、ページが剥がれてしまっても、読める状態に本を修理することができます。

子供の頃に大好きだった絵本を修理したら、今度は自分の子供のお気に入りの本になるかもしれませんね。

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本の修理を糸綴じで行う方法

本を糸で綴じる、聞いただけだとちょっと難しく感じてしまいますが、慣れるととっても簡単で、しかもお気に入りの本を直すばかりではなく、壊れてしまう事を防止する事だってできちゃいます。
糸綴じの仕方をマスターして大切な本とずっと付き合っていきましょう!

用意するものは、麻糸、針、電動ドリル、幅の広いビニールテープ、ハサミ、修繕したい本です。

本に糸を通す穴を開ける

まずカバーの付いてある本はカバーを外します。

本の背表紙から5ミリ程内側に穴を3か所、等間隔に開けますので、まず開ける位置を決めてしるしをつけます

本のサイズが大きい場合は穴を一つ多くしても良いでしょう。

穴を開ける位置はあまり内側にしてしまうと本が読みづらくなってしまいます。

穴の位置が決まったら電動ドリルで穴を開けます。まっすぐ垂直に穴を開けるよう意識しましょう。

針に糸を通し本を綴る

糸の長さの目安は、本の縦の長さに糸を三回ほど巻いた長さです。

針を糸に通したら、短い方の糸の先端を少しほぐし、より合わさっている二本の糸の間に針の先端を通して糸止めを作ります。

それでは本に糸を通していきます。

  1. 真ん中の穴の裏側から針を通し、左右お好きな方の穴に針を入れます。
  2. 糸が抜けないように指で押さえながら、反対側の穴に針を通して、また真ん中の穴に戻ってきます。

イメージとしては、お裁縫の時間に習った、本返し縫いの順番で針を入れます。

真ん中の穴に戻ってきら、糸をぎゅっと閉め、たるみの無いようにします。
あとは型結びで二回結んで、余った糸を切って完了です。

糸が気になる方は、幅の広いビニールテープや粘着力のあるブックカバーを貼ると糸が気になりませんよ。

糸綴じの本の修理!閉じた穴が裂けている場合の対処方法

年季の入った本を糸綴じで修理しようとして本を見てみたら、最初から糸綴じの本で、最初に開けられていた穴が避けてしまっていたり広がっている場合もあります。

そのような場合には、三角コーナーの水切りに使われている、不織布のような薄くて丈夫な紙を当てて修理しましょう。
不織布のような薄い紙ですと、本に貼っても透けますので読書の際に邪魔になりません。

  1. 不織布を1センチくらい幅に切り、穴が広がってしまった所に貼り付けます。
  2. のりは少し薄めてあげてたっぷり付けることによって本と不織布の間に空気が入ることを防ぎます。
  3. 穴が広がってしまった部分全てにこの作業を繰り返します。

ちなみに、折り目が切れてしまっている場合には不織布よりも普通の紙の方が適している場合もありますので、本の状態を見ながらどの紙を使うのかを判断してください。

あとは、元あったように目打ちなどで穴を開けて、本返し縫いのようなイメージで針と糸で縫い綴じていくと完了です。

分厚い本を糸綴じで修理する方法について

分厚い本は、一気に糸を通してしまうと緩んでまた外れやすくなってしまいますので、何分割かして、小分けにして修理をしましょう。

糸綴じをする穴が避けてしまっている場合は先ほどのやり方で修繕をします。

細かく穴が開いている場合には、やはり本返し縫いのようなイメージで針を使い糸を通していきます。

糸綴じには麻ひもがおすすめ

使う糸は木綿の物よりも麻の物の方が引っ張っても切れないので本には麻の糸の方がお勧めです。

糸を本の穴に通す時には紙の状態や厚さによって、あまり強く引っ張ると紙が傷んでしまったりちぎれてしまって修理するはずが直す所が増えてしまうという結果を生んでしまいますので、気を付けて修理してくださいね。

小分けに修繕したものを一つにする時には、のりや木工用ボンドなどでくっつけて一つにします。

ページの背の部分にのりを付けて、全てを重ねたら、強めのクリップで挟めて完全に乾かします。

絶対にくっついてはならない場所、表紙とページの間などには、クッキングペーパーを挟んでおくと安心ですよ。

ハードカバーの本の表紙が壊れている時には製本テープが丈夫で大活躍です。

本の厚さが厚い時やしっかりと直したい時には、一気に糸を通すよりも小分けにした方が後々の耐久性なども上がりますので小分けにしましょう!

本から1枚だけ外れたページを修理する方法

お気に入りの本を読んでいたら1ページだけ外れてしまったという事も少なくないですね。

このような時には、とっさにテープで貼ってしまいたくなりますが、実はボンドを使って直す事ができます。

ボンドだとはみ出したりしてしまうので1ページだけを直すなんて難しいのではと思いますが、製本用の専用のボンドもあるのです。

専用のボンドですと、ボンドが出てくる部分が細くなっている上に、専用のヘラも付いてくるので、本を直すのなら製本用のボンドを使う事がおすすめです。

こちらの使い方も実に簡単で、外れてしまったページの中心部分にこのボンドを細く塗布します。
この時、ボンドの量には注意が必要です。
沢山付けてしまうとボンドがはみ出して他のページを汚してしまいます。
適量を心がけましょう。

ボンドを付けたら、外れてしまったページをボンドの上に乗せてしっかり挟みます。
挟んだ後は、クリップで留めるか、重りを乗せて決してずれないようにします。
一晩置いておけばしっかりとくっついていますよ!

本に向いていない修理方法

子どもが本を破いてしまった!という時に咄嗟に思い浮かぶアイテムと言えば、どこのお宅にも大抵あるセロテープです。

実際に本の修理をセロテープでされた事のある方も多いと思いますが、実はセロテープは本の修理には不向きなのはご存知でしょうか。

セロテープを貼ることで逆に本を傷めてしまう事があるというのですから驚きですね。

セロテープは一時的な補修などには使えますが、剥がす時にも大変ですし、何より貼ってから時間が経つと劣化して汚れて見えたり、剥がれたり、剥がれたところののりが変色してしまって、大切な本を汚してしまうのです。
場合によっては劣化したテープが紙ごと傷めてしまう場合もありますので、大切な本ならばなおさらセロテープでの修理はお勧めできません。

図書館司書さんは、本が破けてしまってもセロテープでの補修は絶対に辞めてくださいと言うほど本をセロテープで直すという事は禁忌なのです。
本を直す時には、専用のテープがきちんと売られていますので、専用の物を使って大切な本を守りましょう。

思い出の詰まった本は一生の宝物です。
壊れてしまっても適切に直す事でずっと読むことができますので、大切にしましょう。