油絵を描いた後には、毎回忘れずに掃除とお手入れをするというのが基本ですが、うっかり忘れて固まってしまった油絵の具は、どうしたら良いのでしょうか?
油絵の具は数日経ってしまうと、カチカチになって、絵の具を落とすのが困難になります。
パレットの上で固まってしまった油絵の具の落とし方や、筆のお手入れ方法などご紹介します。
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油絵のパレットのお手入れ、残った絵の具は早めに処分
パレットに絵の具が残ったら?
翌日には使わないという場合は、一旦捨ててしまいましょう。油絵の具は、色によって乾燥に必要な時間が違います。早いものは数日で固まってしまうので、翌日に続きを書く場合を除き、捨ててしまったほうが賢明です。
油絵の具は意外と高いことがあるので、捨てるのはもったいないのですが、そもそも消耗品ですし、固まってしまうと洗うのも手間がかかります。パレットナイフで削ぎ取って不要な紙などにこそげて捨てましょう。
新しく色を出す時は、最後に余さないよう出しすぎに注意するといいですね。
パレットの洗い方
パレットで絵の具を取り除いたあと、要らない布にテレピンなどを含ませパレットの表面を拭き取ります。
面倒に感じるかもしれませんが、絵の具を残して固まってしまうと、もっと手間がかかるので終わりがけにササッと片付けてしまいましょう。
習慣にしてしまえば、さほど面倒なことでもありませんよ。
パレットで固まってしまった油絵の具のお手入れ方法
絵の具がガチガチに固まってしまった場合には専用の剥離剤を使用します。商品名としては、リムーバーやストリッパーといった名称があります。
剥離剤を使用した手入れ方法
- スクレイパーやパレットナイフを使って削ぎ取れる絵の具をできるだけ落とします。
- 剥離剤を直接パレットに垂らして絵の具の上に置いていきます。絵の具の厚みがある部分には盛り上げるように多めに使用してください。
- 5~10分ほどそのままにすると固まっていた絵の具が柔らかくなってくるので、スクレイパーで掻き取りましょう。取り切れない部分があったら再度剥離剤を使って何度か繰り返して取り除きます。
剥離剤を何度も使っていると、パレット表面のコーティングも剥がれてしまうことがあります。
その場合はリンシードオイルを塗ってきれいな布などで擦り込んで手入れしてください。塗っては乾かすことを繰り返すと、木地にリンシードオイルが飽和状態まで染み込むので油絵の具や溶き油が染み込まなくなります。
油絵のパレットのお手入れが面倒な人には使い捨ての紙パレットも便利
油絵を描く時に使うパレットは、木製パレットの他に使い捨てできて手入れ不要が嬉しい紙製のパレットがあります。それぞれのメリットとデメリットをご紹介しましょう。
木製パレット
メリット
- 折りたたみできるものは携帯にも便利
- 長く使えるので経済的
デメリッ
- 使用後は残った絵の具を拭き取るなどの手入れが必要
- 放置して絵の具が乾燥してしまうと除去には専用液が必要で手間がかかる
- 木製のため比較的重さがある
紙パレット
表面に絵の具が染みないよう加工された紙が綴りになっているもので、使用後はノートのページを剥がすように使い捨てが可能です。
メリット
- 使い捨てで手入れが不要
- 明るい白色で木地に比べて微妙な色の違いも見やすい
デメリット
- 使い捨てるので消耗品であり、買い足しが必要
- 長期的に考えると費用がかかる
- 大きいものは折りたたみができない
油絵用のパレットの種類
パレットは、使用する画材(油絵具、水彩絵の具など)によって使用する形や材質もさまざまです。
油絵具で使用されるパレットの形状
- オーバル型…楕円形
- フランゼン型…雲状の形
- オブロング型…角形(四角形)(二つ折り…角型を組み合わせてコンパクトに折り畳めるようにしたもの)
使用される材質には、木製なら桜や桂、マホガニーといった硬い木が使われます。安価なものは、これらの木を表面だけに使用する合板で作られています。
少し変わったところでは、表面を白く塗装した金属製、ガラス、大理石のパレットなどもあります。
ペーパーパレットは単価が安いことと手入れが不要なことから、学生や入門用として使われることも多いのですが、耐久性はありません。その都度残った絵具を捨てることになるので、絵具がもったいないと感じることもあるでしょう。
油絵の筆の洗い方
パレットと同じく、油絵で使用した筆も使用後に手入れしておかなければ固まってしまったり、筆の寿命を縮めてしまいます。
面倒でもきちんと手入れしておきましょう。
筆の手入れ
- 絵具の除去
筆についた油絵具や溶き油は、紙や布で拭き取ってからブラシクリーナー液に浸します。絵の具がついたままだとクリーナー液がすぐに汚れてしまうので経済的ではありません。 - 筆洗器にブラシクリーナーを入れる
油絵具用の筆洗器には穴の開けられた仕切り板があるので、クリーナー液はそれ以上の高さまで入れてください。 - 筆を洗いブラシクリーナーをしっかりと拭き取る
筆の穂先全てが液に浸るようにしてクリーナー液の中で筆に残った絵具を落とします。そのあと筆洗器上部にある棒状の部分で穂先のクリーナー液をしごいて落とし、紙や布で絞るようにしっかりと拭き取ります。 これを何度か繰り返しましょう。
携帯用のクリーナーの場合、クリーナー液が入っているボトルの底が二股になっているので、山の部分に筆を撫でつけながら絵具を落とします。 - 筆用の石鹸で仕上げ洗い
クリーナーで洗った筆は、さらに石鹸を使ってしっかり油分を洗い流しておきましょう。
石鹸の上を毛先で数回撫で、手のひらに円を描くように動かすと泡立ちます。ぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。
さらに動物毛の筆の場合は紙を洗うリンスを使うと穂先を滑らかに保つことができます。ただし、特殊なコーティング成分が含まれたリンスには、油絵具の含みを邪魔することがあるので注意しましょう。
最後はしっかりと水を切り、穂先を整えて乾燥させます。