ヒョウモントカゲモドキの飼育初心者の飼い主さんの中には、脱皮に関する知識がない人もいるのではないでしょうか。
脱皮にはどのくらいの時間がかかるのか、スムーズに脱皮をさせるにはどうしたら良いのかなど、知識がないと分からないことも多いです。
ここでは、ヒョウモントカゲモドキの脱皮に関する知識についてお伝えします。脱皮にかかる時間がどのくらいか、脱皮に時間がかかる場合の原因や対処法などについてご紹介しますので、脱皮を成功させるための参考にしてみてください。
飼い主さんが愛情を持って飼育することで、ヒョウモントカゲモドキを元気に飼育してあげましょう。
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ヒョウモントカゲモドキの脱皮にかかる時間について
ヒョウモントカゲモドキは、その愛くるしい見た目と飼いやすさから、爬虫類好きの間では年々人気が高まっています。ヒョウモントカゲモドキの限らず、爬虫類をペットとして飼育する場合は、事前に脱皮に関する知識を得ておく必要があります。
ヒョウモントカゲモドキの脱皮にかかる時間は、通常2日~3日ほどです。
脱皮の頻度は若いうちよりも、年とともに少なくなっていきますが、これは皮膚の新陳代謝のサイクルが年を取るごとに長くなっていくためだと考えられています。
ヒョウモントカゲモドキの脱皮は、いわば人間がお風呂で身体の垢を落とす行為と同じです。新陳代謝が活発なうちはそれだけ頻繁に脱皮を行って、古い角質を身体から剥がす必要があるのです。
彼らは、脱いだ皮を自分で食べてしまいます。そのため、脱皮の前後には食欲が落ちることも少なくありませんが、完全に脱皮が終わると徐々に食欲が戻ってきますので、数日間エサを食べなくてもとくに心配する必要はありません。
ヒョウモントカゲモドキの脱皮に時間がかかっているときは
ヒョウモントカゲモドキは生涯に渡って脱皮を繰り返す生き物ですが、まれにいつもよりも脱皮に時間がかかってしまうことがあります。脱皮をはじめてから4日以上経っても脱皮が終わらない場合には、脱皮不全を起こしていると考えられます。
脱皮不全とは、何らかの原因で脱皮に失敗して、古い皮の一部が剥がれきらずに残ってしまうことを指します。また、脱皮の途中で脱皮を中断してしまう場合も、脱皮不全を起こしていると言えるでしょう。脱皮不全の原因としては、以下のような点が挙げられます。
ヒョウモントカゲモドキ脱皮不全の原因
- 湿度が足りていない
- 室温が低い
- ストレス
脱皮不全は主に、手足の先や尻尾の先端、目の周囲などに見られます。飼育ケース内の温度や湿度が低いと、皮が乾燥して上手く身体から剥がすことができずに、身体の一部に残ってしまいやすくなるのです。
また、脱皮の途中で大きな衝撃を与えたり、急に環境を変えることによってストレスを感じてしまい、脱皮を中断してしまうこともあります。
ヒョウモントカゲモドキの脱皮を成功させたい!時間をかけないようにするには
ヒョウモントカゲモドキが脱皮不全を起こしたまま放置すると、どうなってしまうのでしょうか?
指先や尻尾の先に皮が残ってしまうことによって、やがて時間が経つと血液が流れづらくなり、最悪その部分が壊死してしまう可能性も高くなります。また、目の周囲に皮が残ると、見えづらいだけでなく、まぶたが開かなくなってしまう恐れもありますので、放置するのは絶対にやめてください。
脱皮を成功させるために、脱皮不全を起こさないように対策をする必要があります。対策と言っても、それほど難しいものではありませんので、ご心配なく。
ヒョウモントカゲモドキ脱皮を成功させる方法
- 湿度を上げる
- 温度管理の徹底
- ストレスを与えない
脱皮に時間をかけずに成功させるためには、脱皮不全を起こす原因をなくしてあげれば良いということになります。脱皮の兆候が見られたら、飼育ケース内の湿度を高めにするために、脱皮が完全に終わるまでの間は霧吹きを使って水をかけます。この際、直接身体にはかけないように注意してください。
また、ケース内の温度を25℃程度に保つため、寒い時期にはパネルヒーターを使用しましょう。
ヒョウモントカゲモドキの脱皮の前兆
なるべくヒョウモントカゲモドキの脱皮に時間をかけないようにするためには、脱皮の前に現れる兆候を見逃さないことが重要です。
脱皮が始まる際には、古い皮が浮いてきて徐々に全身が白っぽくなります。身体の色が白っぽくなりだしたら、脱皮開始の合図ですので、まずはいつもよりも飼育ケース内の湿度を高めにして、皮が剥がれやすくなるようにします。
また、ヒョウモントカゲモドキの中には、脱皮の前後に急に食欲が落ちてエサを食べなくなる場合もありますので、これも脱皮の前兆と言えるでしょう。
もしも脱皮不全を起こしてしまった場合には、ぬるま湯に数分間浸けて皮をふやかしてから、綿棒やピンセットなどで優しく皮を取り除いてあげてくださいね。目の周囲を無理やり擦ってしまうと、肌を傷つけてしまう恐れもありますので、無理をせずに早めに病院で診てもらうことをオススメします。
ヒョウモントカゲモドキの脱皮の間隔
ヒョウモントカゲモドキは、成長段階によって、ベビー・ヤング・アダルトという3つの時期に分けられています。成長するごとに脱皮の間隔が変わっていくということも、ヒョウモントカゲモドキを飼育するうえでは覚えておきたいポイントです。
ベビーと呼ばれる幼体の時期には、10日に1度くらいの間隔で脱皮を繰り返します。その後、ヤングからアダルト期に入ると、徐々に脱皮の間隔は長くなり、だいたい2週間に1度くらいになりますが、活動量が落ちる冬場などにはさらに脱皮の間隔が長くなることもあります。
脱皮に時間がかかりすぎていると、脱皮不全を疑ってすぐに手出しをしたくなってしまうところですが、まずは湿度と温度管理を徹底して、自力で脱皮できるように静かに様子を見守りましょう。