柴犬はドッグランでのトラブルが多い犬として知られています。賢くて、飼い主への忠誠心も強い柴犬ですが、どうしてドッグランでのトラブルが多いのでしょうか?そのためにも、しっかりとトラブルを避けるための対策を整えてからドッグランを楽しむことをオススメします。
そこで、柴犬のドッグラントラブルの原因や防ぐために飼い主ができることについて、トラブルが多い理由やトラブルを避けるためのしつけと飼い主との関係、トラブルを防ぐための注意点やトラブルになる前の対処法、万が一のトラブルが起きたときに飼い主がするべきことなどお伝えしていきましょう。
これを読めば、柴犬の気質を理解したうえでドッグランに行く前にトラブルに対する対処をすることができるので、安心して愛犬を一緒に楽しむことができるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
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柴犬にドッグラントラブルが多いのは気質が原因
柴犬はとても賢くて、普段はとても物静かなタイプの犬が多いため、飼い主の方からみるとなぜドッグランでは柴犬が敬遠されてしまいがちなのか、理解できないところも多いかもしれません。実際に柴犬をドッグランに連れて行く前に、まずは柴犬の本来の気質について触れていきたいと思います。
同じ柴犬という犬種でも、性格はそれぞれです
持って生まれた性格もありますが、育った環境や飼い主のしつけ、飼い主との関係性などによっても、さまざまな性格が形成されます。
基本的に柴犬は、1人の飼い主に対して強い忠誠心を持ちます。その代わり、誰にでも愛想良くできるタイプの柴犬は少なく、そもそも飼い主以外にあまり興味もないため、散歩中などに歩行者や他の犬とのトラブルが問題になることはほとんどないでしょう。
柴犬には、強い警戒心とともにそのかわいらしい見た目からは想像できないほどの、精神的にも肉体的にも秘めた強さがあります。そのような柴犬本来の気質が影響して、何かのきっかけで急に攻撃性が表に出てしまう場面があり、それがおもにドッグランなどの普段とは違う環境で出てしまうケースが多いのではないかと考えられています。
柴犬のドッグラントラブルを避けるにはしつけが大切
ドッグランでのトラブルを防ぐためには、やはり小さいうちからきちんとしつけをしておくことが大切です。
柴犬をしつける際に注意したい点
飼い主との信頼関係を築くことと同様に、小さいうちから周囲の環境に慣れさせることです。
いくら飼い主に忠実に育ったとしても、他の人や犬たちと全く触れ合う機会がないまま生活していると、環境の変化に敏感に反応し、とくにドッグランなどの興奮しやすい環境では、恐怖心から吠えたり噛んだりする原因にもなるのです。
柴犬に限らずどんな犬種の犬にも言えることですが、生後三ヶ月までにさまざまな人や環境に慣れさせるとともに、「おすわり」「待て」などの基本が身につくように、しっかりと訓練して覚えさせる必要があります。
とくに柴犬は子犬期の甘噛みが激しく、本人は遊んでいるつもりでも、噛まれた方は反射的に手をあげてしまうケースもあるかもしれませんが、小さいうちに叩かれた記憶がのちに、人間や他の犬への過剰な恐怖心となり、そうしたことがやがてドッグラントラブルの原因になる可能性もあります。
柴犬のドッグランでのトラブルを防ぐための注意点
さっきまで楽しそうに遊んでいたとしても、何かのきっかけで急に攻撃的になり、吠えたり噛み付いたりする柴犬も少なくありません。そのようなドッグランでのトラブルを未然に防ぐには、どんなことがきっかけで態度が豹変するのかを見極める必要があります。
ドッグランでは飼い犬から目を離さないようにするのが鉄則
いくらリードから離して犬たちを自由に遊ばせることができる場所だからとは言え、飼い主同士が自分の飼い犬そっちのけでお喋りに夢中になっていては、トラブルを防ぎようがありませんよね。
飼い主以外の人が、よその犬の行動を予測するのは難しいものです。いくら楽しそうに他の犬たちと遊んでいたとしても、ヒートアップしすぎて何かのきっかけでスイッチが入り、攻撃的になってしまう可能性があることを、飼い主は常に意識しておかなければなりません。
遊んでいる最中の犬を呼び戻すのは至難の業ですので、犬がヒートアップしてきたなと感じたら、なるべく早めにリードを付けて、一旦ドッグランの外に連れ出して落ち着かせるといった配慮が必要でしょう。
トラブルになる前に他の犬の様子もしっかり観察しましょう
人間関係にも言えることですが、ムダなトラブルを防ぐためには、トラブルの原因になりそうな相手にはなるべく近づかないようにすることです。ドッグランで柴犬とトラブルになりやすいのは、若くて活発に動き回る犬や、周囲に対して警戒心をむき出しにする小型犬などです。そういった、はじめからトラブルになりやすそうな犬がエリア内に入ってきたら、なるべく離れた場所へ連れて行くか、リードを付けて飼い主の側から離さないようにしましょう。
犬種に限らずメス同士やオス同士でも、トラブルに発展しやくなりますので、自分の飼い犬だけではなく他の犬にも注意を払い、よく観察する必要があります。
また、これはドッグランを利用する上での基本的なマナーになりますが、ヒート中もしくはその前後のメスをドッグランに連れて行くことは絶対に控えてくださいね。
万が一のトラブルには誠意を示す対応をすること
どんなに注意をしてみていても、もしも自分の飼い犬が他の犬や飼い主にケガをさせてしまったら、これは100%飼い主の責任となります。トラブルの原因が他の犬だったとしても、結果的にケガをさせてしまったことには違いありませんので、まずは誠心誠意謝りましょう。
ドックランで犬が興奮している場合はその場から引き離します
犬が興奮している時に大声で叱ったとしても、効果はありませんので、まずは冷静に対処してください。
相手に手当や治療が必要なケガをさせてしまった場合は、治療費をこちらが負担するのはもちろん、必要であれば病院まで付き添い、誠意を持って対応する必要があります。
なるべくドッグランでのトラブルを未然に防ぎ、お互いに楽しく利用したいものですね。