停電で何が一番困ったか。それは、携帯の充電です。
車にコンセントを取付けていれば緊急時にも困ることはないので、コンセントを取り付けるのは大変おすすめです。
実際私も停電時に、車に取付けてあったコンセントでかなり救われました。
では、車にコンセントを取り付けるにはどうすればいいのでしょうか。
どんな部品が必要なのでしょうか。
ただし注意点もあります。それが、消費電力。
何を目的に使うかどうかによりますが、バッテリーが上がってしまう可能性もあるので注意しましょう。
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車にコンセントを取り付けるには?一番簡単な方法
最近の車には、はじめからコンセントが設置されている車種も増えてきましたが、たとえ標準装備ではなくても、新たにコンセントを取り付けることはできます。
車にコンセントを取り付けるにはシガーソケットを利用
車に新たにコンセントを取り付ける際には、一番簡単なのがシガーソケットを使う方法でしょう。
シガーソケットとは、そもそも車の中でタバコを吸う時にライター代わりのシガーライターを差し込む場所ですが、現在では携帯電話やスマートフォンなどの充電用として使う人が増えてきました。
シガーソケットをコンセントとして使用する場合は、シガーソケットに専用プラグを差し込むだけで済みますので、手間もかからずすぐにコンセント代わりに使用することが可能です。
しかし、近年ではタバコを吸わない人が増えていることから、シガーソケット自体が装着されていない車も多くなっていますが、コンセント代わりとしてシガーソケットをあえてつけているという人も少なくないようです。
車にインバーターを取り付けることでもっと便利なコンセントに
小学校の理科の時間に、豆電球と乾電池を使った実験をしたことを覚えてらっしゃる方も多いと思いますが、そこで習った「直流電流」と「交流電流」という言葉は記憶に残っているでしょうか?
車に使われているのは電圧の低い直流電流であるのに対して、家庭用電化製品を使用するためにはそれより数倍は高い交流電源が必要になります。そのため、車の中で家庭用の電化製品を使用する場合には、それに対応した電圧にあげる必要があります。
シガーソケットにインバーターを取り付けることによって、スムーズに直流電流から交流電流に変換されるため、家庭用電化製品のコンセント代わりに使用することが可能になるというわけなのです。
車にインバーターを取り付けてコンセントにする場合の注意点
車のシガーソケットにインバーターを取り付けてコンセントとして使用するためには、実際に車で使いたい電化製品の消費電力についても知っておく必要があるでしょう。
一般的な車載用インバーターは、消費電力が150ワットから300ワット程度の電化製品に使用することができます。これに対して、携帯電話やスマートフォンを充電する場合には、約15ワットから30ワットほどと大した電力は消費しませんので問題ありませんが、頻繁に車中泊などをする際には注意が必要です。
車中泊をするにあたって、車の中で電気ポットなどを使用する場合には、1000ワット近くの非常に多くの電力を消費するため、通常の車載用インバーターでは対応することができません。そのため、大きな電力を必要とする電化製品を使う目的でコンセントを設置する場合には、それに合わせて定格出力の大きいインバーターを選ぶ必要があります。
よく表示を見ずにインバーターを購入してみたはいいが、結局用途に合わなかったということがないように、使いたい電化製品に合わせてインバーターを選ぶことをオススメします。
車載用インバーターは定格出力の大きいものを選ぶことが大切
定格出力が低めに設定されているインバーターを、消費電力の大きい電化製品につないでしまうと、車のバッテリーが上がってしまう原因にもなりますので注意が必要です。
キャンプングカーなどの、あらかじめたくさんの電化製品を使うことが想定されている車には、はじめからそれに対応した専用のコンセントが設置されている場合もありますが、自家用車として販売されている車で消費電力が大きい電化製品を使う場合には、車のバッテリーに過度な負担をかけないようにしなければなりません。
そのためにも、できればなるべく定格出力が大きめのインバーターを選ぶことをオススメします。もちろん、定格出力が大きければそれだけ値段も高くなるわけですが、一度購入したらそうそう買い換えるものではありませんし、インバーターの便利さを考慮すると、通常使用で想定されるよりも、少し定格出力が大きめのものを用意しておいても、けっして損はないかと思います。
車にコンセントを取り付けることで災害時にも役立つ
車にコンセントを取り付けたいという人の多くが、電化製品の充電用としての使用を想定されていることと思います。実際に、地震のあとの大規模停電を経験した身としては、やはり携帯電話やスマートフォンの充電切れによって、連絡手段を絶たれるということは、なるべく避けたいという思いがあります。
このように、大きな災害時に備えて電源を確保するという意味合いから、車にコンセントを取り付ける人が増えているようです。幸いにも我が家の車には、購入当初からコンセントが設置されていましたので、ひとまず充電切れの心配はしなくて済みましたが、肝心なのは充電中にはエンジンをかけておく必要があるということなのです。
短時間の使用であれば、エンジンをかけずにインバーターを使用して充電することは可能ですが、そうなると今度はバッテリーが上がってしまう恐れが出て来ます。それを防ぐためにはエンジンをかけながら使用することになりますが、それは当然ガソリンを消費することにつながります。
以前の大規模停電時のように、ガソリンスタンドすら開いていない状態が何日も続いてしまうと、ガソリンを確保することすら困難になってしまいます。そのような状態で充電のためにエンジンをかけておくことは、非常に不安なことでもありますので、ガソリンの残量にも十分注意しながら使用することをオススメします。
インバーターはお近くのカー用品店やホームセンターなどで購入することが可能ですので、手軽にコンセントを取り付けられるアイテムとして、常備されてみてはいかがでしょうか?