ただまっすぐ縫いたいのに、曲がってしまうときの原因はどんなところにあるのでしょう?ミシンの基本となるまっすぐに縫うことは簡単なようで奥が深い…。
ミシンでまっすぐ縫うときにはどのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?曲線を縫う前には慣れておきたいまっすぐ縫い。
ミシンでまっすぐ縫うときのコツやポイントを紹介します。
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ミシンでまっすぐに縫うコツは針板(はりいた)を見ること
洋裁に縁がなかった方も子供が幼稚園や保育園に通うようになると、園グッズを作るために、ミシンを使うことが少なくありません。
絵本を入れるバッグやコップを入れる巾着などは、直線縫いだけで出来るので簡単に思えます。
しかしミシンを使ってみると、意外にまっすぐ縫うことが難しいことに気がつくはずです。しっかりと生地とミシンの針を見ているのに、どうして曲がってしまうのでしょうか。
実は生地に対してまっすぐ縫いたいときは、針の位置を見るのではなく、針板を見て縫うのがポイントで、まっすぐに縫うコツなんです。
針板には線が引かれているので、その線に生地を合わせて縫うように注意をしてみてください。
もちろん生地を針板の線に合わせて行くので、生地を真っ直ぐに裁断することも重要ですよ。
ミシンをまっすぐ縫うコツは押さえにある目盛り
ミシンを見ていると針板だけではなく、ミシンの押さえにも印があることに気がついた方も多いのではないでしょうか。
生地の切替部分などにステッチをかけるときには、この目盛りを使うと便利です。縫い目から5ミリの位置にステッチをかけたいのなら、針の位置をずらして、目盛りの位置が針から5ミリ離れた目盛りをガイドにしながら、縫ってください。
もし押さえに目盛りがない場合は、マジックでなどで自分で線を付けてしるしにしても良いですね。
またまっすぐ縫うコツはあえて針を見ないこと。これは最初にご紹介した方法でも同じことがいえます。
どうしても針を見たくなってしまいますが、この時重要なのはガイドの目盛りです。ここに集中して縫うことが一番のコツなのです。
まっすぐミシンをかけるコツはずれないようにすること
まっすぐミシンをかけるコツについて、ミシンの使い方を主にお話してきましたが、布がずれてしまうと、自ずとミシンの縫い目もずれてしまいます。
布のずれを防止するにはまち針やクリップが手軽に使える道具です。しかしクリップやまち針はミシンをかけるときにじゃまになってしまうこともあります。
特に小さなものを縫っているときは、布を止めているまち針が手に刺さってしまうことも。またまち針は止めたままで使用しても、ミシンの針はまち針を避けて縫い進めてくれるといいますが、私は何度もまち針を曲げて、ミシンを壊しそうになってしまったことがあります。
やっぱり一番布がずれないのが、しつけです!最初にしつけをしておくと布がずれずに、まち針のように邪魔になることもありません。
しかしこのしつけが面倒なんですよね。そこで手軽に布をずれないようにしてくれて便利なのが接着です。しつけの代わりに布を接着してしまう方法。この場合しっかりと丁寧に接着剤を付けてしまうと、固くなってしまってミシンで縫うの、がかえって大変になってしまうので、ところどころ接着をするのがポイントです。
その他にも布用の両面テープを使用して接着する方法、テープ状の接着芯を使用して接着する方法もあります。
また布と糸の色が合っていないと、ミシン目が目立つようになるので、しっかりと色合わせを行うことも縫い目をキレイに見せるコツですよ。
ミシンを上手くかけるポイント
ミシンに慣れてきて、針板や押さえのガイドを見ながら縫えるようになってきたのに、直線縫いがうまくいかないという方は、布を抑える自分の手に今度は注意をしてみてください。
しっかりと、まっすぐに縫おうとするあまりに、力が入りすぎてはいないでしょうか。
私もついつい、ステッチなどの縫い目が目立つ場所にミシンをかけるときは力が入りすぎて、手で布を送ろうとしてしまいます。
しかしミシンは自然と布を送るようになっているので、軽く手を添えてその補助をするだけでOK!かえって手で布の進路を決めようとすると、まっすぐ縫えなくなってしまいます。
またミシンをかけるときは、ミシンの正面ではなく針の正面に座ることもポイントです。
ミシンの正面に座ってしまうと、縫い目をナナメ横から見ることになってしまい、やはりまっすぐに縫うのが難しくなります。必ず針の正面に座るようにしましょう。
後は焦らずにゆっくりと、針をうごかしてミシンを使うことです。
ミシンのまっすぐに慣れたら曲線に挑戦してみましょう
まっすぐに慣れてきたら、今度は曲線に挑戦です。と入っても、ミシンの使用方法に違いはありません。直線縫いを使用して自分で布を動かして曲線を縫っていきます。
しかし曲線はガイドを目安にして縫っても、生地が歪んでしまったりと縫い目がキレイにならないのは、なぜでしょうか。
問題は生地の歪みにあります。ついつい一気に縫いきってしまいたくなりますが、曲線を縫うときは生地が歪んで、どんどん押さえに生地が溜まってしまうので一度この歪みを解消させることがポイントになります。
とは言っても難しいものではありません。針を布に刺さった状態にして、押さえを上げるだけです。これで生地の歪みがなくなり、針が刺さったままになっているのでキズがずれることもありません。曲線が急になっていればいるほど、それに合わせて抑えを上げて、布の歪みを取る回数を多くしてくださいね。
慣れるまでは焦らずに、自分のペースでミシンの針を進めましょう
意外とまっすぐ縫うだけなのに、上手くミシンを扱うのは難しいものです。上記したようなコツを頭に入れながらミシンを使ってみてください。
縫うコツの他にも、ミシンの縫い目を生地に合わせて調節すること、糸を生地に合わせることも縫い目をキレイにするポイントとなります。
これはミシンを使っていると、試し縫いをしたときに、どのくらいの縫い目が適当か、糸は生地に合っているかを判断できるのですが、ミシン初心者の方は難しいですよね。そんな場合は、生地や糸を買うときに手芸店の販売員さんに聞くのが一番です!生地に合った縫い目や糸を教えてくれますよ。
縫い目が真っ直ぐだと、それだけで出来上がり上手く見えて差が出てきます。逆に縫い目が曲がってしまうと、見る度にその場所に目が行って気になってしまうものです。
慣れるまでは、ゆっくりと自分のペースで針を進めて、ミシンの使い方を覚えてくださいね。