ハンドメイドブームで小物や服を手作りする方が増えていますよね。
服を作ろうと思った時には手芸屋さんで生地を選ぶと思いますが、初心者にとってはこの生地選びも一苦労です。
洗濯をしても縮まないのか、シワになったりしないのか、日常的に着る服は実用性も大切です。
服を作る時の生地の選び方や、注意点をご紹介します。
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服をハンドメイドする時の生地の選び方
一言で服をハンドメイドする際に使う「生地」と言っても、さまざまなものがありますが、まずは大きく「布帛(ふはく)」と「ニット」の2つに分けてみます。
布帛(ふはく)とは織って作られた生地のことを指します。こちらはほとんど伸縮することはありませんが、これに対してニットは編んで作られているため、かなり伸縮します。ここからは、布帛について触れていきます。
まず布帛ですが、その厚さや織り方によって生地に違いが出ます。衣服に関する記事などでは、さまざま数字が登場しますが、いずれも生地の厚さを表しています(60/ローン・9号帆布・10オンスデニムなど)。
一般的な生地の場合は、数字が小さいほど生地が厚いため、80/ローンよりも60/ローンの方が、11号帆布よりも9号帆布の方が、より生地が厚いということになるのです。
これとは反対にデニムは、数字が小さいほどより薄くなるため、10オンスよりも8オンスの方が薄いということになります。
生地の厚さの他にも、その織り方によっても生地の表情は変わってきます。代表的な織り方は、平織り・綾織り・朱子織の3つです。
ハンドメイド服の生地の呼び方の違い
服をハンドメイドするのに使用するために、一般的に販売されている生地の名称としては、主にこの3つが挙げられます。
- 素材名
- 織り方
- 商品名
わかりやすい例を挙げれば、コットンやリネンは綿や麻という素材(原材料)名です。ツイルは綾織りという織り方ですし、そのまま生地の名称がブランド名として使われることもあります。
たとえ同じ素材であったとしても、生地によって風合いが違ってくるのは、それぞれに違う織り方で織られている可能性があるのです。それと同様に、同じ織り方であっても、使用する素材が違えば、全く質感も違いますし、当然のようにお手入れ方法も大きく異なります。
つまりは、ハンドメイドで服を作る際の生地選びも、生地の素材と織り方の両方に着目する必要があるということです。生地によっては洗濯の際に縮んだり色移りしたりする場合もあるので、お手入れの比較的簡単な生地を選ぶことも非常に重要だと言えるでしょう。
お子様の服におすすめの生地でハンドメイド
子供服をハンドメイドする際の、生地選びのポイントをご紹介します。
とくに肌の弱いお子さんに関しては、生地によってはよけいに肌トラブルを悪化させる原因にもなりかねませんので、慎重に選ぶようにしたいものです。そのような場合はなるべく合成繊維は避け、出来る限り天然繊維を使った生地を選びましょう。
子供服のハンドメイドには木綿の生地がおすすめ
肌着やパンツなどに使われることが多いのが、肌に優しい素材として知られている木綿です。丈夫で柔らかい生地なので、初心者にも扱いやすくてミシンでもラクに縫うことが出来ます。吸水性も良いため、汗っかきなお子さんにもピッタリで、泥だらけに汚したとしても洗濯機で丸洗い出来るのも嬉しいポイントです。
欠点としてはシワになりやすいため、シャツなどはこまめにアイロンがけが必要となります。
ダブルガーゼ生地も
木綿同様に吸水性が高く、また通気性や保温性にも優れているため、とくに赤ちゃん用の衣類に使うのには最適な素材です。衣服以外でも、口周りを拭いたり沐浴をする際にも使われていることからも、赤ちゃんの肌を傷つけない優しい素材であることがわかりますね。
ハンドメイド初心者でもミシンで縫いやすい生地は?
ハンドメイドで洋服を作ることに関しては、初心者のうちは適度な厚さの生地を選ぶことが失敗を少なくする秘訣です。
手縫いではなくミシンを使う場合であっても、生地は厚すぎても薄すぎても縫いづらいものです。生地が厚すぎると、針が刺さり辛い分だけミシンが進み辛かったり、分厚い分だけアイロンの跡が付きにくく、縫い代をしっかりと付けることが出来ません。
また、生地が薄い場合には糸調子を上手く取れなかったり、縫い目が引きつれてしまうこともあるのです。
初心者にとって一番扱いやすくて縫いやすいのは、厚さが中くらいの生地です。具体的に言うと、春夏に着るブラウスやスカートくらいの生地の厚みで、綿素材を選ぶと良いでしょう。
また、生地をハサミで裁断した時に、ほつれやすい生地だと、布の端がボロボロになりやすいため、とても扱いにくいです。それを防ぐには、初めのうちは切った布がほつれにくい生地を選ぶとさらに良いでしょう。
スカートやワンピースに適した生地の選び方
お子さんのスカートやワンピースを作るのでしたら、やはり木綿の生地を選ぶことをオススメします。綿は丈夫でへたりにくく、吸湿性にも優れているので、汗っかきで洗濯回数が多いお子さんにぴったりな素材です。
一言で綿素材と言っても、綿100%以外にも様々な生地がありますが、通気性を考えるとやはりお子さん用であれば、綿100%にした方が間違いないでしょう。
同じく綿素材を使用した生地の中でも、T/Cブロードと表記されている生地は、綿とポリエステルの混合素材です。綿100%よりもシワになりにくいため、アイロンがけがラクに済みます。
また、綿と麻の混合素材は「綿麻混合」と呼ばれます。こちらも麻100%だとゴワゴワした質感でシワになりやすいですが、綿素材と混ぜることによって、着心地も良くなりシワにもなりにくくなります。