「コウノトリが子供を運んでくる」という話を聞いた事がある人もいますよね。実際に「赤ちゃんはどこからくるの?」とお子さんに聞かれて、このように答えたことがある人もいるでしょう。
コウノトリが子供を運んでくると言われるのは一体なぜなのでしょうか。もともとの由来は?
そこで今回は、コウノトリが子供を運んでくると言われるようになった言い伝えの由来についてお伝えします。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
-
重曹洗顔で毛穴もスッキリ!正しいやり方と注意点やおすすめ頻度
重曹を洗顔に使うだけで気になる毛穴の汚れが落とせるのを知っていますか? いつも掃除に使っている重曹...
-
着物のオークションで失敗しないためのポイントについて徹底解説
着物を楽しみたい女性にとって、一般の着物専門店よりも安く購入できるオークションはとても魅力的に映るで...
スポンサーリンク
コウノトリが子供を連れてくると言われるようになったのはなぜ?
コウノトリが子供を連れてくると言われるようになったのはなぜだかご存知ですか?
「多分外国から来てる…?」なんて、ぼんやりした予想しか出来ない方がほとんどだと思いますが、この事の由来は、ドイツのこんな昔話から来ているそうです。
「むかしむかし、ドイルのある村に子供に恵まれないが仲の良い夫婦がいました。
仲良く暮らすある日、「シュバシコウ」という鳥の母親が夫婦が住む家の煙突に巣を作りました。
煙突は暖炉に繋がっていますから、夫婦が暖炉を使うと、巣も卵も大変な事になってしまいます。
それを可哀想に思った優しい夫婦は、シュバシコウの赤ちゃんが産まれて巣立つまで暖炉を使わないようにしてあげました。
しばらくして、無事に大きくなったシュバシコウの雛たちは、立派な大人になって巣立つことが出来ました。
それを見届けた夫婦にも嬉しいことが起きました。
それは待望の赤ちゃんです。
きっと夫婦のシュバシコウを思う優しい気持ちに感心した神様が、赤ちゃんを授けてくれたのでしょう。」
ちなみに日本にはシュバシコウはおらず、この話が伝わった時に、日本で一番見た目が近い「コウノトリ」に置き換わったようです。
コウノトリが子供を運んでくるのはなぜ?こんな説もあります
「コウノトリが子供を運んでくるのはなぜ?」こんな説もあります。
本来はシュバシコウが赤ちゃんを運んでくれる鳥とされていますが、日本ではコウノトリが代わりに浸透していますよね。
しかも、元々の話を知っている人がごく僅かにもかかわらずです。
それには、こんな理由があるからなのではないでしょうか。
コウノトリが子供を運んでくると言われるようになったのは、見た目が綺麗だから
シュバシコウとコウノトリの見分け方ですが、シュバシコウはくちばしが赤く、コウノトリはくちばしが黒いです。
ですので、よくイラストに描かれるくちばしが赤かったりオレンジだったりする鳥は、実はシュバシコウの方なのです。
とはいえ、どちらも、くちばしや羽が美しく、赤ちゃんを運ぶ神の使いとして相応良い見た目なのではないでしょうか。
言葉の響きがピッタリ
コウノトリは漢字で「鵠の鳥」と書きます。
音が同じ別の漢字で書こうとすると、「幸の鳥」とも書けます。
本来の漢字とは違いますが、言葉の響きが「幸福を運ぶ鳥」と思われるのにピッタリだと言えます。
なぜ赤ちゃん?コウノトリが子供を運ぶのは幸せの象徴だから
「なぜ赤ちゃん?」それは、コウノトリが子供を運ぶのは幸せの象徴だからです。
コウノトリことシュバシコウは、渡り鳥で、ドイツなどのヨーロッパでは、春にやって来る鳥です。
寒い冬を過ごしたヨーロッパの人たちは、暖かい季節になるとやってくるシュバシコウは、「暖かさ=幸せ」を運んで来てくれる象徴だと考えます。
また、昔から赤ちゃんは幸せの象徴でありました。
恐らく、暖かくなってきた頃に赤ちゃんが出来る夫婦が多かったために、シュバシコウが来る季節に赤ちゃんもやって来ると考えたのではないでしょうか。
ちなみに、ヨーロッパにおける、シュバシコウの赤ちゃんの運び方ですが、良い子は背中に乗せて運び、悪い子はくちばしで運ぶそうです。
「え?コウノトリのイラストと言えば、くちばしで運んでるんだけど?」と疑問に思った人もいると思いますが、恐らくヨーロッパから伝わった、くちばしで運ぶイラストを見た日本人が「風呂敷に入れて大事そうに運んでるな」と思い、おめでたい絵として描かれるようになったのではないでしょうか。
それに、「産まれたばかりの赤ちゃんを背中に乗せたら落ちるでしょ!」というツッコミの回避にもなると思われます。
「どうして赤ちゃんはできるの?」に親はどうやって答える?
「どうして赤ちゃんはできるの?」に親はどうやって答えていますか?
子供からされる質問の中で答えにくさナンバーワンともいえるものが、この質問ですよね。
この時に、「コウノトリさんが運んで来るんだよ」と答えると、上手くごまかせるのではないでしょうか。
しかし、ある程度大きくなると、「妹生まれる時に、うちにコウノトリさん飛んで来なかったよ」とか、「なんでコウノトリさんが運んで来たのに、ママのお腹の中から赤ちゃん出てきたの?」などと鋭いツッコミをされることもあります。
そんな時に、答える方法としては、「真実を話すが、若干ごまかす」、「別の植物や動物の本などを見せて、『人間も同じだよ』と言う」のが、割と子供も納得してくれるのではないでしょうか。
あとは、ちょっとズルいですが「大人になったらわかるよ」という返事もあります。
赤ちゃんを運んでくるコウノトリってどんな鳥?
赤ちゃんを運んでくるコウノトリってどんな鳥でしょうか?
コウノトリは、日本では国の特別天然記念物に指定されている鳥で、昭和46年を最後に野生のコウノトリが姿を消し、今では動物園でしかその姿を見ることが出来ません。
といっても、あくまでそれは日本での事です。
少数ながら中国などの東アジアでは、野生の姿を見ることができ、とても稀ですが、越冬する際に沖縄に飛来したという報告もあります。
見た目はサギやツルにも似ている大型の水鳥です。
くちばしは黒っぽい色をしており、足は赤色です。
コウノトリを描く時に、ペリカンのようなくちばしで描く人がいますが、コウノトリはくちばしは上下とも細くまっすぐで、くちばしに赤ちゃんを入れるスペースはありません。
なので、風呂敷などに包まれて運んでいる方が正解(?)と言えます。