お庭の花の天敵であるコガネムシ。その駆除方法には薬剤を使う人も多いようですが、お花のことを考えるとなるべく薬は使いたくないですよね。
そんな人におすすめなのが、ペットボトルを使った駆除方法です。家にあるものを使って作ることができるので、経済的にも負担がかかりません。
今回はコガネムシ駆除のための自作ペットボトルトラップの作り方について説明します。
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手でコガネムシを駆除するよりもペットボトルを使った方が効果があります
夏になれば農作物が育ち収穫できるようになる一方で、害虫も一緒に成長します。
そこで、今日は花の天敵でもあるコガネムシの対策について検証してみました。
コガネムシの生態について調べたものを少し書いてみますね。
- コガネムシ
- 甲虫目コガネムシ科
- 日本全土に生息。
- 幼虫は約9ヶ月、成虫は1~2ヶ月ほどの寿命。
コガネムシの成虫を退治する方法としては「手で捕獲」「薬剤散布」「トラップを仕掛け罠作戦」などが代表的な駆除方法です。
手で捕獲する際に噛まれたり刺されたという事例が無いので、プランターに数匹ついている位であれば手で捕獲することも可能ですが、数が多い場合は勿論薬剤散布方法をおすすめします。
気づかないうちに庭に置いておいた鉢植えの土に産卵していて無数の成虫が発生した、となるとまさに悪夢ですので、土の上にカバーをするといった方法や、フェロモントラップを仕掛けるなどといった方法もあります。
あとは、成虫を退治するうえで活用してほしいのがペットボトルです。
ペットボトルを使ったコガネムシ捕獲器の作り方
- ペットボトルの上の部分1/4を切る。
- ペットボトルの下部に1で切った上部をひっくり返して重ねテープで留めて完成。
コガネムシは、人の気配を感じると葉からポロッと落ちて死んだふりをし身を守ります。その習性を利用した画期的なアイテムなので是非試してみて下さい。
コガネムシ駆除のために市販のものを使いたくない人は、ペットボトルトラップを自作してみよう
ペットボトルトラップの中に誘引物質を入れることでさらにコガネムシの駆除効果を期待できる
誘引物質とは、酒・砂糖・きなこ・粉末の殺虫剤などです。
作成方法を説明します。
- ペットボトル等の上部に大きな窓をあけコガネムシが入りやすくする。
- お酒200cc、砂糖200cc、米酢150g、きなこ400g、粉末殺虫剤100gをしっかり練り合わせ60g量りペットボトルの底に入れます。
(同じようなものを2,3個作りましょう) - ペットボトルの上部に穴を空け針金を通したら地上から1.5mほどの位置に固定。
- ペットボトルの色は青色が効果的なのでマジックや絵の具を使い色を塗ったら完成。
(ポイント)
餌の取替えは1ヶ月ほど持ちますが、余った餌を使いまわしせず、都度都度作るようにしましょう。
成虫のコガネムシ駆除のためにペットボトル&ジョウゴの捕獲器も効果があります
駆除方法はまだまだあります。
ペットボトルとジョウゴの捕獲器も試してみて下さい。
色々調べてみるとこの方法だとポロポロとジョウゴの中に滑り落ちていくという感覚で、たくさん捕獲できたのです。
100円均一などにいくとジョウゴの下の部分がペットボトルに差し込めるようネジ山があるものが売っていますので、使用予定のペットボトルにうまく差し込めるかペットボトルの口を測ってきた上で購入して下さい。
(種類によってはペットボトルの飲み口に厚みの違いでうまく差し込めないといったこともありますので、じょうご選びは慎重に。)
はじめた直後は30分も経つとバケツ水面いっぱいコガネムシでうまっていてびっくりしたほどでした。
勿論たくさん捕獲できた結果、日に日にコガネムシの数は減っていったのです。
コガネムシからバラを守るために、駆除用ペットボトルトラップを作ってみました
ここでは、きれいな蕾を咲かせる代表的な花「バラ」がコガネムシに食されてボロボロにならないように対策を考えました。
ミツバチ飼育している方が足長蜂駆除のためにセットして置いたもので、コガネムシが捕獲できたようですので、作り方をのせておきたいと思います。
(用意するもの)
- 空のペットボトル 数本
- 果汁100%のジュース(1000ml紙パックでスーパーで売っているもの)1本
- 砂糖 大さじ2
- お酢 大さじ2
- 焼酎 大さじ2
(作り方)
- ペットボトル表のシールをはがし、コガネムシが入りそうな位の大きさにカッターやはさみで窓をつくる。(窓は上部を切らず内側に折り返す)
- 量を減らすため、果汁100%ジュースをコップ一杯分くらい飲む。
- 果汁100%ジュースのパックに砂糖、お酢、焼酎を入れて口を閉じシャカシャカ振る。
- 3が混ざったら1に注いで棒で庭につるし完成。
景観を損ねると気にされる方にこの方法は適してないので、おやめください。
ただ、かなりの数を捕獲できましたので、見た目なんて気にしない!という方は是非一度試してみて下さい。
コガネムシの中でもマメコガネを予防するためには
コガネムシは2~3cm位の大きさが一般的ですが、「マメコガネ」という種類も属します。
マメコガネは日本全土に生息しており、名前の通りコガネムシより小型で体調1cm前後といったところでしょうか。色は光沢のある緑色~黄金色のとても美しい虫です。
夜行性の光に寄ってくるコガネムシとは異なり、昼間活動するのです。
ただ、美しいからといって放おっておけばたくさん繁殖して最悪の事態になりかねませんので、予防方法を説明したいと思います。
まずは、幼虫から対策していきたいところですが、幼虫を予防するには、その卵を産む成虫の駆除を徹底することが重要です。
ここでは「マルチ」といった農業用資材をおすすめします。
基本的には寒い時の土の凍結防止用に利用されることが多いマルチですが、これを敷いておくことで成虫は土の中に潜って卵を産むことが難しくなるのです。
ただ、気をつけなければいけないのは、マルチは日光などの日差しの影響から土の温度を上昇させてしまうため、土壌が高温になりせっかく育てている植物に悪影響を及ぼしかねませんので発育状況も確認しながら使用しなければなりません。