色をどんどん混ぜると黒になるのはどうしてでしょうか?子どもに聞かれてたときには、このように説明してあげるといいでしょう。
小学校の図工の時間で使う絵の具ですが、「黒はそのまま使わずに自分で作りましょう。」と言われれることがあるかと思います。
なぜ、黒い絵の具があるのにわざわざ作るのでしょうか?そんな疑問や色を作るときのポイントなどを紹介します。
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色を混ぜると黒くなるのは「光」が理由
私たちの身の回りには、様々な色が溢れています。色の違いはどうして生まれるのでしょうか。
目がものを見る時、太陽や電気の光が物体に反射し、その光が目に届くことで「見えた」と認識します。
この時、物体は光の波長の一部を吸収してしまいます。残った波長によって目は色を認識するので物質が異なると反射する光の波長が変わり、色が違って見えるのです。
白はほとんどの光を反射した場合。そして黒はほとんどの光が吸収された場合です。
様々な色の絵の具を混ぜると、より多くの物質が含まれ吸収する光の波長の幅が広がり、結果的にほとんど光を反射しないことで結果的に黒く見えるようになります。
人の目が色として判別するには一定の光量が必要で、それを下回ると色を見分けられないのです。
この色を混ぜると素敵な黒が出せます
さて、では絵の具の黒を使わずに他の絵の具を使って黒を表現するにはどうしたらいいのでしょうか。
基本は「赤・青・黄色」という色の三原色を混ぜることです。
より数の多い絵の具では、赤や青の中にも何種類も色があるでしょう。それぞれの色味で微妙に異なりますが、基本はこの三色を混ぜることで黒になることを覚えておきましょう。
これは、水彩や油彩などどの絵の具でも同じです。
パレットの広い面に赤、青、黄色の絵の具を同じ分量出して混ぜていきます。元の色が残っていると、塗ったときにムラになってしまうので全てが混ざりきるまでしっかりと混色します。
筆よりもパレットナイフを使うと混ぜやすいでしょう。
3色がきちんと混ざるとかなり黒に近い色になりますが、最初の絵の具の割合で青みが強かったり、赤みが強い色になるので更に調整していきます。
この段階では、茶色や緑など他の色を混ぜても構いません。
チューブから出した「黒」とは微妙に違いがありますが、他の色と馴染みやすい黒が出来上がります。
この色は、もう一度作ることはできないので最初に必要な分量を作ってしまうようにしましょう。
色を混ぜて黒を作ると絵になじみます
図工の授業で「チューブから出したままの『黒』の絵の具は使わないように」というのは、いくつかの理由があります。
色が汚くなる
黒を混ぜる方法で混色すると色が濁って汚く見えることがあります。
そのため、いろいろな色を混ぜて鮮やかさを失わずに黒を表現するためです。
黒が強すぎる
黒をそのまま塗ってしまうと色の印象が重く・強くなり過ぎて画面の中で浮いてしまいます。
混色によって作った黒は柔らかさを残した黒になります。
色をよく見て表現するため
自然界では、絵の具から絞り出したままの黒は存在しないと言えます。黒く見えても、本当は別の色だったり光の加減で色味の違う黒であったりします。
このため、見た目が黒いから「黒で塗る」というのではなく、そこに含まれる色をよく観察して表現するためにも、複数の色を混ぜて黒を表現してもらうのでしょう。
黒とこの色を混ぜると茶色に!?茶色の作り方
ここまで黒の作り方について説明して来ましたが、黒と並んで影の部分や暗い部分に使うことの多い茶色の作り方を説明しましょう。
黒を描くのに黒絵の具は使わないとなると、黒の出番がありません。
そこで茶色を作るために黒に登場してもらいましょう。
茶色を作るために必要なのは、赤・黄色・黒の三色が基本です。
- ベースになるのは黄色。バレットの混色スペースに、まず黄色を絞り出します。
- 次に先程出した黄色のそばに赤を置きましょう。黄色の分量の半分より少し多めくらいです。
- 最後に黒絵の具を赤の分量の半分より少し少ない程度出して混ぜていきます。黒を作るときを同じく、全てをしっかりと混ぜて下さい。
ここで注意したいのは、黒は非常に強い色のため、入れすぎると暗くなり過ぎてしまいます。
基本の比率は「黄色:赤:黒=5:3:1」
イメージが違ったら、色のバランスを変えて調整してみましょう。
絵の具で色を作る、色を混ぜるときのポイント
絵の具を混ぜることで最初からセットに入っている色よりも、多くの色を表現することができることはおわかりいただけたと思います。
ここで、黒とは逆に明るい色を作ることについて考えてみましょう。
先程までは「黒絵の具は使わない」というお話でした。しかし、絵の具の中でも特に透明水彩では「白絵の具は使わない」のが基本です。
(修正や最終的な仕上げには使います。)
明るい色の表現には、たっぷりの水で薄めて使います。
ここで気を付けたいのは、水をつけた筆で画面に乗せた色を薄めて引き伸ばすのではなく、たっぷりの水で溶いた絵の具をたっぷりと塗るのがコツ。
繊細な水彩絵の具の絵には、こうした大胆さも必要になるようです。
使う色の数は少なくても水で薄めて使うことで、空間の奥行きや光の表現が可能になります。
普段は意識しない身の回りにあるいろいろな色。いざ絵の具で表現しようとすると、黒以外もチューブから出したままの色をそのまま塗れるものはほとんどありません。
子供にも対象物をよく観察して色を見てみるよう勧めてみてください。
青に見えるものも、チューブから出てくる青とは違う青。
何色を混ぜたらその色になるのか。どんな色を組み合わせたら、どんな色ができるのか。いろいろ試しながら描いてみると、きっと新たな発見がありますよ。